2016年7月8日金曜日

【重要なお知らせ】

 サイトのTOPに書いた文そのままの内容で申し訳ないのですが、2014年ごろから、突然メインで使用しているアドレス宛に迷惑メールが来るようになり、特に16年に入ってからは酷い有様で、その対策としてとった行動が思わぬ結果を招いてしまいました。もっと早く気付いていれば.....。

 「英文メールと、英語の下品なワードと、よくくるスパムメールのアドレスのみを選別して自動的に削除する」...というやり方をとっていたのですが、これが強烈なセキュリティ具合だったみたいで、特定のワードを含む日本語のメールも弾いてしまっていたようです。ちなみにThunderbirdとプロバイダセキュリティの二刀流でした。

 おかしいなと思っていたのですが、まさかここまで影響があるとは、がっくりです。

  ホームページなどに書いてあるメールアドレスをクリックすると、直接メールを送れるようにできる方法があるのですが、それだとメルアド収集ロボットがかってにアドレスを拾って行ってしまうので、スパムメールの餌食になりやすいのです。私のホームページではメールアドレスを太字で書いて、利用者のメールに直接アドレスを記入していただくものにしていて、これで10年以上何事もなかったのに、くるものはくるんですね。今は迷惑メールだらけです。仕事で使用しているアドレスで、すぐには変えようがないので、今度はメールフォームの設置も検討中です。

以下、サイトトップと同じ文章を以下に記載しました。本当に失礼いたしました。

【重要なお知らせ】


   増え続ける海外よりの迷惑メール対策として、4月末よりメールソフトに全文がローマ字、または特定の単語を含むメールの受信拒否設定をしたところ、ソフト側が自動的に一部の日本語メールも受信拒否してしまっていたようです。
   4月末から7月8日までの間に "beepbap@mm.em-net.ne.jp"宛にメールを送信したのに返信がこなかった皆々様、大変失礼かつ不愉快な思いをさせてしまったことを、深くお詫びいたします。 

  現在は全ての迷惑メール設定を解除しております。ご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんでした。

 

2016年7月8日 平林知子

2016年7月4日月曜日

2015年プラハ旅行06~プラハ本駅と錬金術〜

プラハ旅行6日目、12月23日。
  ((パノラマ画像はクリックで拡大できます))

 最終日、今日はすこし暖かい。

 今日は午前中にチェックアウトするので、それまでに本を購入するのである!重い荷物はホテルに預けるのだ!
 朝食後に早朝から開いている書店、「NEOLUXOR」へつっぱしり、買い物です。

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☆チェコの書店☆

 書店が多かったのも意外な一面でした。古本屋はもちろん、「NEOLUXOR」という、日本で言うと三省堂のような大型書店があちこちにあり、とくにバーツラフ広場の「NEOLUXOR」は地下2階、地上3階のフロアにぎっしりと書籍が並んでいます。
朝 7時から夜10時まで開いていて、1階入り口にはセール品の箱が並び、入って左側はお土産屋さん、1階の半分は新刊とカレンダーや手帳などの雑貨と旅行 関係の本とDVD。地下1階は外国語の書籍や専門書、ファンタジーやミステリーなどの小説やコミック。地下2階は文房具や参考書。地上2階はどんな本が並 んでいたのかちょっと忘れてしまいましたが、美術書やおもちゃとボードゲーム、子供の本コーナーは3階でした。
プラハ駅の中にも2階建ての「NEOLUXOR」がありました。


 コミックは「PALLADIUM」というショッピングセンターに専門店が1軒ありました、アメコミ中心のようです。バーツラフ広場のそばにも専門店が1軒あるそうです。


 もうひとつ意外だったのは、小説などの書籍の大半がハードカバーだったことです。ペーパーバックが中心なのかと思ってた。

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   昨日みたカーヤ・サウデックの大きな画集と、チェコの人形劇の本を購入後、ホテルに戻り、荷造りしてチェックアウトして、昼過ぎまでカバンを預かってもらい、最後の観光へ出発。(カーヤ・サウデックのエッチな方の画集は書店に売ってなくて後悔。重くても美術館のお土産屋で買うんだった。)

 それから、駅に行って空港行きのバスの時刻表を確認をするのです。

 
 歩きながら地下鉄を見学しながら、プラハ本駅」の地下鉄構内のエスカレーターで3階へ上がると、目の前にカフェがあり、見上げると周囲は、クリーム色の下地に、女神像や植物などで華麗に装飾されたドームになっていました。左手に曲がると外へ出る大きな扉があったので、時刻表を確認するために一旦外へ。 


 確認が終わるといよいよ散策。といってもあまり広い場所では無いのですが...。駅のホームへ向かう扉の前には大きな飾りと彫刻があり、ホームへの扉を開けると、様々な電車が行き来していました。





 カフェの反対側では駅構内の歴史が描かれたパネルが展示してありましたよ(2015年12月当時)。考えてみると、今回の旅はほぼトラムでの移動だったので、駅構内をじっくり見ることはありませんでした。一回ぐらいは電車に乗っても良かったかもな、とちょっと後悔。


 駅の窓の外側に、世界の美女の頭部みたいな彫刻が一つづつくっついていたのですが、こんな日本のお姫様風のものも見つけました。髪型から花魁ではないよな...

 その後、カフカの肩車の像を見てないので、またトラムで旧市街広場の方へ行ってから、歩いてユダヤ人街へいってみる。

 昨日も少し通ったけど、やはりユダヤ人街は一味違う空気が流れているのだなー。お店や建物や、人々からして他の場所とはグレードがちがいます。歩いていると朝早いのに親子連れが何組か一箇所に集まっていました。今度は何?と思ったら、お目当の肩車の「カフカ像」でした。しかもでかい!余裕で3メートルはある!。ちょっと、永井豪のバイオレンスジャックのマジンガーを思い出した。


 朝日と黄色く色づいた葉っぱのせいか、金ピカなカフカが撮れました。

 この像の隣は、カフェとシナゴーグになっていて、入ってみようかと思ったけど、時間が合わず断念。しかし...入場料が結構高い...たしかここでのコンサートのチケットもネットで売られていたので、申し込んでくれば良かったな。


 そしてまたちょっと歩くと「練金術博物館」へたどり着きました。入り口からもう、錬金術って雰囲気がしてわかりやすい。
 
 錬金術とは、金属ではないものから金属をつくることを最大の目的とした実験のことで、錬金術士とはその研究をする人のことです。しかし、その金属以外に、人体、動物、植物、自然、宗教など、この世の様々なものから多くを学び、新しいものを生み出すことに精を出していました。
 現在より少し前まで、錬金術士たちは世界中にいて、それぞれの地独特な技法を用い、知恵を絞り、多くの化学道具や薬物を生み出しました。現在も改良されながら利用されている薬品や道具などは数多くあります。もちろん、見世物にしたり、詐欺を働いたりとインチキをする術師もいたでしょう。
 錬金術士の歴史は古く、記録としては古代ギリシア時代の物が残されているそうです。しかし、私はもっともっと古くから、人間が物質の不思議に魅了された時点から存在していたと思っています。ヨーロッパでは12世紀ごろから流行したようです。現在でしたら、彼らは"化学者"と呼ばれているでしょう。

 中に入ると様々な液体が入った変わった形の瓶や、道具などが並べてあり、カウンターでチケットを購入すると、学芸員の女性から、「案内人が説明するから、わかる言葉を教えて~」と言われたので、"英語をちょっとだけ" と、いうと、10分ほど待たされてから、案内人をする頭の良さそうな眼鏡の青年があらわれ、挨拶をしてからようやく見学開始です。(狭いので、人数制限ありの入れ替え制らしい。)
 ここは皇帝ルドルフ二世により、16世紀に設立され、当時は1階で軟膏やポーションの販売を行い、地下は錬金術研究所になっていたそうです 。

 入り口の扉を開けると、いきなり洞窟のように狭い廊下になっていて、ざまざまな道具や、チェコ名物ゴーレムの絵がかざられていました。


 ゴーレムとは、ユダヤのラビ(宗教指導者・学者)が呪文などを駆使して作った、等身大の泥人形で、召使として使用するロボットのような道具です。自分を作った主人だけに従順にしたがいますが、使用法を誤ると凶暴化するという恐ろしい面も持ち合わせています

 
  3メートルあるかないかの廊下を抜けると、書斎になっており、家具や書籍や実験道具であふれています。
 『魔女と・魔法使い大図鑑』の著者であり、錬金術にも興味のあるわたし。見世物としての飾り錬金術には騙されないぞ~と思っていたら、案内人がいかにも怪しげな書棚の置物を動かすと、地下へとづつく隠し扉が...!これには何の文句もなくただただ嬉しいばかり。書棚の隠し扉はロマンよのぅ。


 地下の部屋は、洞窟のようになっていて、研究室や保管室など、それぞれ役割のある部屋にわかれています。現在も実際に使用されているように、多くの実験道具がならび、演出で煙や水や音を流したりして雰囲気もあり、見応えは十分。また、道具やハーブ、出来上がった薬などを地上へはこぶ装置などもあって、とても楽しかったです。そしてなんと、この地下にはプラハ城や旧市街庁へ通じる地下道があったそうです。
 お土産でエリクサーの一種(万能薬と言われています)が入っているという小さなペンダントを買っちゃった。
 
 日本語で錬金術について書かれた話は、水木しげるの『錬金術』という漫画がオススメです。

 意外なことに母も満足していたようです(元医療関係者なのでなおさら)。歴史や錬金術や魔術だけでなく、科学そして化学や医学に興味がある、またはそれらを仕事にしている方も是非訪れてはいかがでしょうか?。

 

 博物館からの帰りに見かけた、ゴーレムというカフェレストラン。絵が良い。

 また旧市街広場のほうへ出てヴァーツラフ広場のほうへ戻り、「ユングマン広場の街灯」「雪の聖母教会」「カフカの頭部のオブジェ」を見るための散策。

 聖母教会の入り口はなかなか見つからず、5月になるとバラでいっぱいになることで有名なフランティシュカーンスカー庭園を通り、あそこかな?と思ったら幼稚園で、ウロウロと迷いながら到着すると...閉まっていました。うーむ。


 仕方なくそこからまた歩いて「カフカの頭部のオブジェ」を見るために移動。これはすぐに見つかりました。遠くからも太陽の光でピカピカと光っているのが見える、スライスされた巨大なカフカの頭部が、ぐるぐるまわっています。カフカ博物館のおしっこする像も、腰の部分がぐるぐる回ってたし、なぜプラハではカフカをまわすのか...。そしてここでも小さなクリスマスマーケットをやっていました。


 街灯は最後まで見つからず。残念だけど、時間が押しているので諦めて、ヴァーツラフ広場にある有名パン屋「パウル」で食事。噂通りの美味しさ、大好物のあんずの菓子パンがあって大満足。地下のイートインスペースにトイレもありました。www.paul-cz.com/

午後2時半頃に駅のバス停へ、そしてまたイスタンブールでトランジットして帰宅。
 

今回のお土産はこれだけ。見逃したものも多々あるけど満足です。
寒いのはもう嫌なので、次回、また行くとしたら冬以外がいいですね...。

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 実は、2011年以降、mixiのほうで毎回旅行日記を書いていたのだけど、今回、初めて表のブログで旅行記を書いてみました。特定の友達以外のみんなに読んでもらえるようにまとめるの はなかなか難しいね。自分が旅行に行く前に、ネットや本で検索するのだけど、切符の買い方だとかの、本当に必要なことの情報が日本語で簡潔にまとめているところはほぼなかったりするので、そーゆー記事もあるブログがあったらなぁ、と思って書きはじめてみたのですが、うまくいかないですね。漫画日記にしようとも思ったけど、他人や家族をネタにしたりするのはどうも苦手で、記憶も曖昧だし、進まないので諦めて、写真いっぱい載せることにしちゃった。

次回、またどこかへ行きます。その際はもっと上手に日記がかけるといいなぁ。

2016年7月3日日曜日

2015年プラハ旅行05~チェコのコミックと屋台メシとバレェ観劇〜

プラハ旅行5日目、12月22日。
  ((パノラマ画像はクリックで拡大できます))


 曇り時々パラパラ小雨だけど、今日すこし暖かい。しかし腰も痛い。

 午前中にいけばカレル橋も人が少なくてゆっくり楽しめるだろう。ということで、朝10時頃到着予定でカレル橋へ。

カレル橋を歩いていると、向こう岸にカフカ博物館の看板が見えたのでいってみることに。橋を降りたところに、「三羽のダチョウの店」がありました。



 「カフカ博物館」の入り口へ到着すると、ど真ん中に「おしっこをする2人の男」の像と、その奥に「K」のオブジェが見えました。せっかく来たけど、母が全く興味無さげで、私も文学作品の展示を見てもな...とおもって、展示室へ入らずに、左側のお土産やから下る道を通てみると、下から橋を見渡せる駐車場のよう な広場になっていました。小川(?)を挟んだ左手には公園が見えていて、そこから橋の写真を撮っている人々も見かけました。



「カフカ博物館」の正面は有名なビアホール「Malostranská Pivnice」が、ありました。こちらにはとくに立派な壁画があって楽しげです。
  作家のハシェクと、漫画家ヨゼフ・ラダのコンビによる人気漫画『善良な憲兵シュヴェイク』の主人公をマスコットにした、チェーンのビアホールだそうです。



   そしてそのそばのお土産屋さんでおかいもの。ここのお店はホーロー製品の品揃えが豊富で、店員さんもとても親切。
 ホーロー以外にも、マッチやカレンダー、アクセサリー、コースター、文房具、おもちゃなどなど、バラマキ用でもちょっとおしゃれな、あらゆるタイプのチェコお土産が、綺麗に陳列されていました。

 そのまま北上し、先日通ったレース屋さんの前の橋を渡ってユダヤ人街のほうへ向かいます。橋を降りてすぐの広場にはヨゼフ・マーネスという天文時計の絵を描いたチェコの画家の銅像があり、橋を渡ったところには「ルドルフィヌム」というチェコフィルハーモニーの本拠地があって、建物の正面にはドヴォルザークの像が立っていました。
 「ルドルフィヌム」はお休みだったので、入り口のガラスごしにちらっと覗いてきました。

    そこから道路を渡るとすぐにユダヤ人街に入ります。高級そうな店やアパートが並んでいる..明らかに今まで歩いてきたところとは空気の違う区域...。
 何やら建物の地下からのびる行列が...なんだろうと近づいてみると、ユダヤ人墓地を見学するための行列でした。



 その道をまたまっすぐ歩いて行くと、「カフェ・フランツ・カフカ」にぶつかる。この店はカフカ生誕の地だそうです。あんまり評判は良く無いようですが、ファンの方は店内でお茶でもしてみてはいかがでしょうか。

 そして目の前に旧市街広場が。
 お昼になったので広場の屋台で食べることに。


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☆チェコの屋台☆ 

  きょうは最終日前日ということで、食べてみたかった屋台飯をいくつか買って食べてみることに。そのほか、今まで食べてきたものをご紹介。



ホットワイン 、アップルワイン 
 ヨーロッパの冬の屋台と言えば、ホットワインでしょう。
 赤、白アップルなど、様々な種類が並び、ノンアルコールのホットアップルやホットチョコレートもあるので私のような下戸でも安心です。
 ビールももちろん売っています。


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ホットドッグ
 汚い写真で失礼。しっかりとした美味しいソーセージにパンがついて一個60コルナ。屋台によってはソーセージの種類が豊富で、野菜といっしょに串焼きにした物も売っていました。

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お惣菜 
 賽の目に切ったジャガイモと肉を炒めたもの。マッシュルームの炒め物などのお惣菜系。マッシュルームを食べてみましたが、味がしっかりしていて美味しかったです。


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ランゴッシュ
  一見巨大なカツレツのように見えますが、ピザ生地のようなパンをこんがりと揚げたものです。それに摺り下ろしたニンニクを刷毛でたっぷり塗り、チーズをふ りかけたシンプルなファストフード。1個60コルナ。モチモチとしたアツアツのパンがおいしかったのですが、結構大きい揚げ物なのでおなかに余裕のあると きに食べましょう(のこしちゃった)。もともとはハンガリー料理だそうです。

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クレープ
 お好みの具をふたつ選んで、大きなフォークのようなもので器用にくるくるっとまいてできあがり。使い捨てのフォークとナイフが置いてありましたが、ホットドッグのようにそのままかぶりついているひとが多かったです。


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トルデルニーク
  遠目から見て、バウムクーヘンでもつくっているのかな?と思ったこのパンは。生地を長い棒に巻き付けて、パリパリのモチモチに焼いたパンに、シナモンシュガーをまぶしたお菓子です。クリスマスだけではなく、プラハの祭りには無くてはならない屋台のひとつだそうな。マーケット以外にも、 街のあちこちに小さなのお店があり、そんな店にはチョココルネに似た看板が必ず掛かっています。専門店もありました。
 我々日本人から見るとたこやきやたいやきのような感覚の物ですかね?。チョコレートなどのオプション無しだと、 だいたい1個60コルナ。

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ゴーフル 
チェコ名物だと言う丸いゴーフルを、その場でプレスして出してくれる屋台もありました。


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子豚の丸焼き
 口からおケツまでグッサリ串が刺さった、テカテカした飴色の 豚の丸焼きが、グールグルしているお店を多く見かけましたが、こちらもチェコのクリスマス独特の屋台だそうです。 100グラムぐらいからの量り売りをしていて、食べることができます。パンをつけてもらいました。値段は忘れたけど結構いいお値段を取られました..まぁ、お 祭りお祭り!

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番外編:鯉屋さん 
 チェコでは大晦日に鯉を食べる風習があるそうです。
 旅の中頃、街中のあちこちで鯉を売るお店が出ていました。どのお店も、いけすの中には丸々と太った鯉がピチピチ泳いでいます。
 注文に応じてさばいてくれるようでお店のお兄さん達は大忙しでした。


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   その他、お土産として、チェコ名物の吹きガラスのクリスマスオーナメントや、ジンジャーブレッド、鍛冶屋でアクセサリーなども購入してはいかがでしょうか?

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 おなかもいっぱいになったところで、旧市街広場をふらふらしていると、どこかで見たような絵の看板が...ここは美術館。http://www.goap.cz/

 1階はアンディ・ウォホール、3階はサルバドール・ダリ....そして2階はヤン&カーヤ・サウデック??なんと、チェコを代表する芸術家兄弟のヤン&カーヤ・サウデックの特別展覧会がやっているではないか。これは見てこなくてはと、チケット窓口へ。ついでなのでウォホールとダリの展示ぶんも購入。

   ここではなぜか窓口のおばさんとイタリア語でチケット購入のやり取りをすることに。なんだったんだろう...。あと、ここの入り口にミュシャの絵の壁画が数点描かれています。ちらっと見えるかな?

 兄のヤン・サウデックは、被写体に女性のヌードを多用する写真家で、芸術家ポルノか~で度々社会と衝突を起こしてきたそうで、写真に疎い私は恥ずかしながらこの場ではじめて知った作家でした。18禁写真が続くので割合。彼の作品は日本でも有名らしく、日本語のwikipediaに紹介記事があり、アマゾンでも作品集を購入することができます。
   物言いたげで妖艶な写真ですが、とてもフレッシュで不思議な感じがしました。





弟 のカーヤ・サウデックのほうは、数年前に、東京フィルムセンターで開かれていたチェコ映画ポスターの展覧会で、フランスのコミックが原作の映画、「バーバレラ」のポスターを、チェコの漫画家カーヤ・サウデックが描いたものが展示されていたので、それで名前は知っていたのですが、日本語での情報がほとんど無く、他にどんな作品があるのか、どんな人生を送ったのか知りませんでした。


   こちらは「チェコの映画ポスター」展の目録から、バーバレラのポスターアート。  
このプラハの美術館でのお土産屋ではポスターを売っていましたが、展示室では見当たりませんでした


  


ここぞとばかりに写真を撮ってきました。

 兄弟そろった子供のころからの写真、子供向けから大人向けの漫画やイラスト、映画やテレビ用のイメージボード、映画化作品のビデオ上映、油画、様々な国の映画のチェコ版映画ポスター(特撮ファンおまちかねの(?)ギララのチェコ版ポスターの原画までありましたよ)など、たくさんの展示品が目や心を楽しませてくれます。

 また、奥にはエッチな絵のカーテンで仕切られた部屋があり、仕事場が再現されており、絵もたくさん飾られていました。

 1階(日本で言う2階)のギャラリー入り口にあるショップで絵はがきとしおりを大量購入。画集は3種類売っていたけど、どれも分厚く重いのでホテルそばの書店で購入することにしたのですが、エッチな絵だけを集めた画集2冊はここでしか売っていなかった...のでちょっと心残りですが、彼の絵を大量に見れたことが、今回の旅で一番の収穫と満足でした!

 
一応、ウォホール展とダリ展の写真も...


 ダリレベルの自己愛と自己プロデュース力の激しい人間になりたい....。

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 外へ出ると雨は上がって、お日様が顔を出してきていました。
 もう一度カフカのカフェの前に戻り、「ドンジョヴァンニ・パペットシアター」をさがし、今日の公演をチェックしてみるが、なんだかもう疲れてしまったのでなくなく諦める。観光客向けによくドン・ジョヴァンニをやっているようです。日本語の案内も。


 ほんとは別のマリオネット劇場で雪の女王とかやっていたみたいなので、そっちが見 たかったのですが、事前予約とかちゃんとして観に行かないとダメですね(トホホ)


 そこからまた小さな通りをぐにゃぐにゃ歩いていると、妖精の物語でしょうか?こんなかわいらしいディスプレイに出会いました。
人形アニメだそうで、様々なシーンを再現して展示されていました。

 2016年5月ごろに、完成したという情報を聞いたのですが、どうなったのかしら?全編見てみたい。



 それから、そこを見上げると、「ぶら下がる男」の像と、その下には昼間見たシュヴェイク絵が描かれたビヤホールが。昼間のお店の支店だそうです。
 いい加減疲れたのでここで休憩することに。
 母はビール。私はストロベリーアイスクリームサンデー。

 つかれた体に甘く冷たいアイスクリームが染み渡り、とても美味しかったです。店内ではテレビがあって、テニスの中継を写していました。


 十分休憩したあと、またてくてく町歩き。町外れにも様々なオブジェが置いてありました。

  それからまた旧市街へ戻り、スメタナホールの前に出て鯉屋さんを見て、ついでなので「ムハ美術館」に入ることに。こちらの「ムハ美術館」はみなさ んもよくご存知のポスターや挿絵などの広告画家としてのミュシャの作品を集めた小さな美術館です。アジア人観光客でいっぱい。展示室の奥ではビデオ上映も していました。
 わたしは学生の頃、版画を勉強していたので絵そのものよりも、リトグラフの技術力のほうに目がいってしまいました。あんなでっかいポスター刷るのに相当でかい石を研磨して何人がかりでプレス機に乗せたんだろうなーとか。刷りかけのポスターの色の具合とか...。


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 そして地下鉄前のキオスクで明日使う1日乗車券を買って、スーパーで夕食を買ってホテルへ戻る。私のぶんのご飯。屋台メシを食べ過ぎたのでこれでもたくさん。
最終日が近くなると書き方が雑になってくるなー。

 今夜は「国民劇場」へ、くるみ割り人形を見に行きます。今までトラムや徒歩などでざんざん通ったあの国立劇場へいよいよ入るのです。

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  くるみ割り人形はこの時期の定番なので、さすがにまともな席は残っておらず、のこっていたのはいちばん後ろのほうの席のみ。どうせ見下ろす感じになるんだろうな とおもいながら、仕方なくeチケットを買ったら、やっぱり見下ろすかたちの席でしたよ。




 それでもほぼ満席で、ほとんどが親子連れ。このあたりの席は子供でも購入できる金額なのです。お小遣いで家族を招待してみんなできた、という子達も多いのだろうな~と考えていたら開演時間に。

 肝心の内容はというと、舞台がプラハになっていて、主人公が兄妹になっていたり、ストーリーの案内役として、観光地でよく見る銅像なりきり芸人のような二人の男が追加されていたりと、だいぶアレンジされていましたが、子供達は夢中になってみていました。


 ちなみにバルコニー席であろう階のホールはこちら。天井画が素晴らしいです。

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明日はいよいよ最終日、「肩車をするカフカの像」「錬金術博物館」「プラハ駅」などを見学します。


次回、最終回。~プラハ本駅と錬金術~。よろしくね。

2016年7月2日土曜日

2015年プラハ旅行04~カンパ島と鯉の味〜

プラハ旅行、4日目12月21日。
  ((パノラマ画像はクリックで拡大できます))

 今日もまた、昨日のように底冷えする朝でした。パラパラと雨も降ってきたので、しっかり着込んで出発。そしてまたまたいつもの出発駅からトラムに乗って「プラハ城」のほうへ。寒さと坂のせいか、腰が痛くて、咳をすると腹筋周辺に痛みが...。

 この日は「第1の中庭」へ向かうため、22番線に乗っていったのですが、旧市街方面から橋をわたってカーブをするところで、トラムから、階段と男性達の像のオブジェMemorial to the victims of Communismが見えました。こんなに近くにあるのね。ここはまた帰りに立ち寄ることにして、Malostranské náměstí駅で下車。先に「マラー・ストラナのミクラーシュ教会」を見学する予定だったのですが、まだ開いてなかったので、先日歩いたジンジャーブレッドミュージアムなどがある通りを抜けて「第1の中庭」へ。ここはざっと見るだけで、また別のところへ異動。
 
 あ、あと、たしか2日目にプラハ城ヘ上がるときだったかの、車内から、レトナー公園の高台に建っていたスターリン像跡に建てた巨大なメトロノームのオブジェも見えました。ちょっと行きたかった...


 それから、「ストラホフ修道院の図書館」へ行くために、「第1の中庭」の門からちょうど正面にのびる道をずーっとずーっと歩いて行きます。課外授業の小学生の団体と、わたしらみたいなもの好きな観光客しかおらん...
 

 そんな道中でポスターがたくさん貼ってある一角があり、そこに「共産主義ミュージアム」のポスターがありました。モスクワオリンピックのマスコットだった"こぐまのミーシャ"が懐かしい、キン肉マンも思い出す(初期のキン肉マンにネタがあったの)。たしか、ミュシャ美術館のそばにあったはずだからいってみたいな〜と思っていたのですが、疲労ですっかり忘れたまま帰国してしまいました。凶悪マトリョーシカのグッズが欲しかったな....


 少し緩やかとはいえ坂は坂、朝から腰をピリピリさせながら歩いて行くと、時計のついた学校のような建物が見え、その正面に入り口らしい門とぼちぼちと観光客の姿が...「ストラホフ修道院」に到着です。



 中へ入るとちょっとした無料で見れる展示物やお土産が並ぶロビーになっていて、メインの書庫へはおみやげカウンター内にいるおばちゃんに割と高めの入場料を払わないと入れなくなっています。写真をとるのも有料です(しかしピンボケ写真ばかり撮ってきてしまったのであった)





 ここは美しい天井画で有名な図書館なのですが、想像していたより小さいく狭いところだなーという印象。本が所蔵されている部屋の入り口にはロープが張ってあり、入れなくなっています。それよりも廊下の展示物に、明治時代頃の日本の仏像や象牙や陶器の置物が置いてあったことに驚きでした。
 その他、廊下には海洋生物などの標本も並んでいたので、興味のある方はぜひ。


 そして「ペトシーンの丘」へ行くために今度は景色を見ながら下り坂を降りて行くはずなのですが、下り坂が続くばっかりで本当に腰がしんどい...たしか丘へ行けばケーブルカーがあるはずなんだが....。

 ブドウ畑が並ぶ緑豊かな丘です。暖かい季節だったらもっと綺麗でしょうね。

 しばらく歩いていると、見慣れた場所にたどり着きました。「カレル橋」のそばです。あれ?丘は?


 そこから、ようやく「聖ミクラーシュ教会」の中へ。今までの長い坂道のルートは、"図書館から下ってすぐのところ!"という、ペトシーンの丘へ行くより、図書館から寄り道せずにミクラーシュ教会へ行くことを目的とした母の計画でした。早く言ってよ、わしの腰の痛みをどうしてくれるの...

 ここは二階建てになっていて、母が見たかったのは、二階にある絵画と、モーツァルトが使用したという装飾過多なオルガン。有名人が使っただけで名所がプラスに。うーむ。

 こちらの教会もフレスコの天井画があったり、ピンクの大理石や金が贅沢に使われていたりして豪華でしたよ。


 今日もまた「カレル橋」で母が写真を撮っているのを横目に周囲を見渡していると、橋に入ってすぐ右手に「カレル・ゼマン博物館」の看板を発見。地図で見るとすごくわかりづらそうなところにあるのに、こ んなにあっさり見つかるとは...。ちょうど橋から下へ下りる小さな階段があったので、そこから降りて見に行くことに。http://www.muzeumkarlazemana.cz/en


 カレル・ゼマンはオーストリア出身のチェコ国籍の映画監督で、多くの特撮映画やアニメーションを手がけた方です。

 館内の半分は、使用した道具の展示やビデオ上映などのゾーンで、もう半分は特撮技術を学びながら体験できるゾーンになっていて、小さな子供を連れた親子や、レポート用紙片手に楽しそうに遊ぶ中高生くらいの子供達でいっぱいでした。

 こちらのお土産コーナーも充実しており、DVDやTシャツやトートバッグなどのグッズも豊富に扱っていましたよ。
 遊べる博物館なので、お子様連れの方にオススメです。タブレットを使用した日本語ガイドもありましたよ。


 カレル・ゼマン博物館」からちょっと歩いてみるかと、下りてきた階段から右手に向かって歩ちょっと歩くとまたひとだかりが。ラクガキでびっしりの壁が... これがジョン・レノン追悼のラクガキをしただけで名所になった「ジョン・レノンの壁」なのね。

 母と同じくらいの年齢のイタリア人団体客達がガイドの説明を受け ていたり、孫らしき少年にジョンの説明をする女性や、ラクガキをはじめる若い女性、写真を撮るカップルなどでにぎわっていました。落書きは上書きに上書きを重ね、大変なことになってます。
 この写真はパノラマなのでだいぶ曲がっていて、長そうに見えますが、数メートルほどの決められたスペースだけが落書きだらけになっています。


 そこからまた右手正面に人だかりが。なんだろう?と行ってみると、水車と河童像」のある川の橋の上でした。ここも名所です。橋の手すりには、よくある観光地の恋愛祈願の名所らしく、色とりどりの錠前がぎっしりと繋がれていました。

 狭くて小さな橋なので、立ち止まっているわけにはいかず、さっと写真を撮って次へ。もしかしたら...と、南へ向かって歩くと、案の定、もう「カンパ広場」です。


 こちらは人がまばらでしたが、「ジャイアントベイビー」の像の前では3組くらいの家族連れの観光客の姿が。

 雨降る中、つるつる滑る赤ちゃんの上によじ上って写真をポーズをとる少女。たくましい。

 おなかがすいたので、ベビーの像から川沿いにカフェレストランがあったのでそこで昼食をとることに。4日目にして今旅初のチェコ料理です。


 おなかもあまりすいていないし、寒いし、ということで、母はカプチーノと牛のスープとアップルパイ。わたしは豆のスープとホットジンジャーとメドゥニークというケーキ。そして先日から気になっていた鯉の料理があったのでそれを注文することに。

 チェ コはクリスマスになると鯉をフライにして食べるようで、生きた鯉を買ってきてお風呂などに水を貼って泥を吐かせるために、クリスマスの一週間くらい前から 町中に鯉の生け簀のある魚屋さんの屋台で購入して準備するそうです(母情報)。
 2日くらい前に鯉の屋台を発見してから、気になっていたのです。私の出身の東京は鯉を食べる 風習がないので食べたことがありません。鯉と言ったら錦鯉などの観賞用のイメージだけ。人生初の鯉食がまさかプラハでなんて思いもよらぬことです。

 出てきたホットジンジャーは厚切りのショウガのスライスがのこれでもか!と入っていてびっくり。
 そしてもうひとつ、豆のスープなのですが、見た目ものすごいシンプルでしょ?しかし、しっかりしているけどクセの無いなめらかな豆の味に、焼いたベーコンの香ばしい隠し味が効いてほんとうにおいしいのですよ。手頃価格の昼用のコース料理もあったのでそっちを頼めばよかったと思いつつ、鯉料理や母が頼んだ牛のスープを写真に撮ってくるのを忘れてしまった...。

 おなかもあったまってきたところで、おまちかねの鯉の登場です。メニューにカナッペと書いてあったので想像はついていたのですが、生の鯉が出てきましたよ。小鉢からスプーンで鯉をすくってパンにのせ、おそるおそ る口へはこんでみると、川魚特有の臭みなどは全くなく、ネギやハーブなどで上品に仕上げられていました。


 食用の鯉は泥臭くて固くてマズイと聞いていたのであまり期待はしていなかったのですが、これにはびっくり。味も見た目も日本の魚のたたきにちかいかも? カリッと焼いた小さなパンもたくさんつ いてきていたのですが、残すこと無く美味しくたいらげました。この店は若い店員さん達で切り盛りされていましたが、腕の良い料理人がいるのでしょうね。チップもはずんでしまいました。

 ちなみに、このレストランのテラスには黄色いペンギンのオブジェが設置されています。

体もじゅうぶんに温まったのち、「カンパ美術館」へ。

 

 カフェからすぐの入り口をくぐると、トリップアドバイザーなどで観光ポイントとして紹介されていた、赤い馬と腕の長い男の像や、横になる女の像、などの彫刻の数々が、そこそこの広さの庭に大集合。もっとあちこちにあるのかと思っていたので、すこし拍子抜け。

 中に入ってチケットを買おうとすると、学芸員のおばさんから「外のチケットオフィスで買ってね。」との指示が。そうか、さっき入ってきたところはメインの入り口ではないのか。失礼しました。

 チケットオフィスで常設展のチケットを購入。もう一度おばさんのところへいくと、笑顔で迎えてくれました。民家を改装して作られた美術館なので、狭いのですが、絵以外にも鉄の作品なども多く常設されていてなかなか見ごたえがありました。

 美術館を出て、元来た階段のオブジェちかくのトラム駅へ戻ります。こんどは「勝利の聖母教会」の見学。


 クリスマス前なので教会の入り口と中には、キリスト誕生とお祝いのお話のシーンを再現した可愛いイラストのパネルが並んでいました。

 中央祭壇右手には、歴代のアドベントと、赤ちゃんのキリスト像に着せるおくるみが展示されている小さなへやがあります。岩手遠野伝承園のオシラサマを思い出してゾッとするわたし。(子供の頃のトラウマ)


 そこから歩いて午前中トラムから見えた階段の人の像Memorial to the victims of Communismのところへ。雨はすっかりやんでいました。

 写真で見ると対したことなさそうな階段ですが、実際行ってみると、大きくて急な階段になっていました。像の男達も前に倒れるように傾いています、数段のぼってみたのですが、なかなかしんどくて、降りる際につい、像の手を握って支えにしてしまいました。

 それと、温暖化のせいか、それとも早咲きの種類なのか、桜がちょろっと咲いていました。


  橋を渡って「スメタナ博物館」へ。
展示室は二階です。ラミネートされた日本語の解説用紙もありました。

 こちらもあっというまに見て回れるほどのせまい博物館でしたが、なかなかたのしめました。窓からの景色もよかったですよ。
 この博物館でも、白髪のお婆さん達が常駐していたのだけど、チェコの美術館や博物館では、老人の学芸員しか見なかった気が...なんでだろう....。


 柳が覆いかぶさり、邪魔そうな顔のスメタナ像は、観光客に大人気。なぜか若い男の子たちがこぞってツーショット写真を撮っていました。なにがあったんだろう。
 我々も観光客らしく、スメタナ像と母のツーショット写真を撮り、またまた旧市街広場のほうへ歩き、今度は「天文時計の展望台」へ昇ります。




  ちなみにこちらは、初日の夕方に撮った、ヴァルタヴァ(モルダウ)とスメタナミュージアムが写っている写真です。

 「天文時計の展望台」では、1 階の入り口にガラス張りのエレベーターがあったので、これに乗って直接チケットオフィスへ行こう。ということで乗ったのですが、上昇するエレベーターから みえるのは、1階階段の途中から3階にあるチケットオフィスまでのびる長蛇の列...。これはいかんとまたエレベータに乗り1階へ戻って列に並ぶ。30分 くらい並び、ようやくチケットを買って展望台への階段へ向かいます。


 展望台へはSFちっくなガラス張りの丸いエレベーターでも上がることができますが、私達は階段でのぼることに。
 こちらの階段はわりと緩やか。
 
 到着すると、やっぱり人でいっぱい。外に出てバルコニーをぐるっと一周して景色を楽しむことができるのですが、ここもぎゅうぎゅう詰めでした。しかしやはりすばらしい景色が望めますので、オススメです。


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☆プラハのクリスマスマーケット☆


  広場があれば、そこで屋台を並べる~という雰囲気で、毎日朝早くから夜遅くまで、プラハのあちこちでクリスマスマーケットが開かれていました。

 クリスマスの伝統的な飾りやジンジャーブレッド、お土産、ホットドッグや子豚の丸焼き、などの屋台にホットワインなどなど、どこへ行っても必ずこれらのお祭り屋台が並んでいました。すこし広いとこ ろでは、ロバやヤギなどの動物にエサを与えられるコーナーがあったり、中世の楽器を演奏する若いバンドマン達や、大道芸人、ステージでコンサートがあったりと、とてもにぎやかです。





  兄一家がイタリアにいた頃、現地の友人から「プラハはヨーロッパの人たちがクリスマスシーズンに行く定番の観光地」と聞いていたらしく、そして実際に行っ てきた土産話を聞いた母が、ずっと行来たがっていたのが、この旅行の発端の一つだったりします。
 
 日本ではドイツのクリスマスマーケットのほうが有名で、クリスマスマーケットの情報や報道もほぼドイツのものしかありませんが、ヨーロッパではチェコのプラハが定番~ということなのでしょうかね?

  
 それと、前年度がどうだったのかわかりかねますが、旧市街広場のクリスマスマーケットには、チェコを代表する漫画家、ヨゼフ・ラダ(日本でいうのらくろの田河水泡に近いかも)の、たのしい絵があちこちに描かれており、中心に立つ巨大なクリスマスツリーにも、かわいらしい猫やヤギのオーナメントが飾られていました。
 ちょっとずれたへたっぴ写真になってしまいましたが、こちらはイベントステージ。イラストがふんだんに使用されていて、とても楽しげです。


 プラハのお祭り屋台のお話はまた後日。

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 旧市街広場へ降りて、またぶらり。アジア美術館の入り口に、カフカの父が働いていた店の碑と、女性初のノーベル賞受賞者の記念碑があったり、なにやら地味なスポットに目がいく日です。

 そろそろ夕食の時間になってきたので、てくてく歩いて、5時半頃にスメタナホール地下のビアホール、「プルゼニュスカー・レスタウラツェ」へ。



 完全に旅行者向けのレストランという雰囲気で、店内は6組ほどの観光客がいました。そして、そのうち私達を含む4組ほどが日本からの旅行者らしき人々。

 メニューは写真付きで、日本語も書かれており、店員さんも接客の日本語ができます。


 まずはおなじみチェコビール。私は呑めないのですが、記念に注文。

 写真奥のお皿は、煮込んだお肉にチェコ名物の茹でパン「クネドリーキ」を添えたチェコ料理の定番メニュー。クネドリーキはしっかりした蒸しパンみたいで美味しかったです。

 黒いホーローのスープ皿に入っているのは牛テールのスープだったかな?、サラダはこれでもかというくらいの量で出てきました、外国でサラダを頼むといつもこんな感じですよね。白菜っぽいのが入っていたのだけど、白菜なのかな? 

 観光客向けを押しているレストランは当たり外れの差が激しいのですが、ここはなかなかよかったです。ごちそうさま。
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明日は「旧市街広場の美術館」「ミュシャ美術館」や、「国民劇場バレェ観劇などをします。