2020年3月22日日曜日

2020エジプト旅行へ。



2020年1月某日。新年しょっぱなから、母に連れられ、カイロからルクソール、アスワン、アレキサンドリアなどをめぐるエジプトの遺跡巡りしてきました。行くギリギリまで一生懸命、古代エジプトの勉強をしていた母とちがい、わたしはあんまり興味のない国で、正直行くのを渋っていました。

ところが、ところが、偉大な歴史を直に感じることができる素晴らしい旅になりました。

そしてエジプトはいろいろ凄かったけど、いろいろショッキングな国でした。
美男美少女ばかり出てくる日本のアニメや漫画でお花畑な夢見てる人は幻滅するかも?

カイロ、アレクサンドリアみたいな都市部はなんとかなりそうだけど、ルクソールとかアスワンみたいな地方の遺跡を見に行くのは、一人旅だといろいろなことを覚悟しないと厳しいかも。あと喘息とかの呼吸系の持病のある人や潔癖の人はエジプトは無理かも。砂埃はもちろん、あちこちゴミが捨ててあったから。
トイレは良い。他はトルコとマレーシアしか行ったことがないけど、イスラム系の国は水場が綺麗な印象。

交通ルールもあってないような感じで、アフリカ大陸の中では先進国のイメージがあったから驚いた。でも、物は豊富だし、ご飯は美味しいし、いろいろ建設や整備をしていて、未来を期待したいなと。

のら猫もたくさんいたましたよ。みんな綺麗な猫で、遺跡や博物館にいた猫たちは館内のパトロールとかの仕事をしているような感じがした。イスタンブールもそうだったけど、イスラム圏は動物とうまく共存して生きている感じがして良いよね。

こーゆーのは、とくに書く側の人はいちど足を運んで現地の声に耳を傾けるべき。お金はかかるけど、それ以上の収穫は必ずある。遠くはなれたとこから満足するだけのはもったいない。
今回はツアーでゆったり楽しめたけど、次回行くなら個人でいっでもいいかも。

本やTV番組、とくにネットの話題などはいろいろと都合のいいように切り取られすぎていると感じた。やはりだけどリアルではないのだった。










外に出ている遺跡のほとんどが登ったり触ったりできるのかな?ってくらいみんなペタペタ触ってしていました。
各墓の内部は中国の莫高窟と同じく、壁に沿って2メートルちょっとありそうな高さの
アクリル板が設置され、人の手による破壊から保護されており、フラッシュ撮影が禁止されています。莫高窟よりエジプトの壁画の方が段違いに綺麗に保存されていました。さすがユネスコの力。日本を始め、多くの国の支援の賜物です。



 海辺の要塞。ザ・お城という外観。地元の子供達がたくさん遊びにきていました。



観光バスから見た街の果物屋さん。
旅行中にアラビア語数字の読み方を覚えました。
1から10の数字しかわからないけど、ちょっと読めるだけでも印象が違うね。



ドラクエ世代の我々にはゲームのほうでおなじみ。

まんまるぼたんは おひさまぼたん
ちいさなボタンで とびらがひらく
はじめはひがし つぎはにし

石のひとつひとつがデカすぎて、
ピラミッドの上なんてクライマーでもないと登れそうもない。



アレキサンドリアの街角。建物が廃墟みたいにみえますが、人が住んでいます。なんでも建物を完成させると税金が高くなるのでわざと中途半端にしているのだとか。

そして我々の世代でアレキサンドリアというと、キン肉マンのミートくんなのであった・・・





と、帰国後にFacebookで上記の日記を書きましたが、コロナウイルスの件で、2月からナイル川クルーズ客から多数の感染者が出て大変なことになっています。彼らが乗っていた船は、おそらく私たちが乗ったものと同じような船でしょう。(上の微妙な構図の写真は同じタイプの船。こんなのがたくさんナイル川をはしっている)

3カ国くらいのツアー客をのせた小さなホテルそのものが水の上を動いているようなものです。それでなくとも、墓などの多くの室内遺跡は洞窟のようになっていて、換気が悪い中、一月でも観光客でいっぱい。しかもピラミッド内は緩めのサウナのようで、ファラオの呪いは確実に墓から出る蓄積された色々な菌とかが原因よね、船がウイルスにやれらたらパニック映画みたいになっちゃうよね、みたいな話をしていたことを思い出した。

母はほんとうは2月にエジプト旅行を予定していたようなのだけど、予約がいっぱいだったため、1月にして命拾いしたわ、なんて言っていたけど、ほんと、何があるかわからないわな。エジプトもテロで客足が遠のいていて、ようやく観光客が戻ってきたところで大打撃だろうな...悲しい。また世界中のみんなが楽しくエジプトを旅できる日が来ることをお祈りします。
闘病中の皆さんの回復も願って。