2018年12月17日月曜日

2018年5月イギリス旅行(下)。チェルシー・フラワー・ショーとコッツウォルズ





イギリス旅リンク
2018年5月イギリス旅行(上)。ロンドン観光

---------------------------------------------------------

 今回の旅行の軸としたのが、旅のメインイベントになる、"チェルシー・フラワー・ショー"。2018年の開催日は5月22日から26日まででした。

 ショーのチケットについて検索すると、日本語の情報がとても少なく、とくに高額なツアーがトップの方に出てしまうため、個人でチケットをとることに。
 
 そして、いよいよその日がやってきました。朝早く出発したのですが、会場最寄駅へ進む地下鉄の中は、これから向かうぞという雰囲気が感じられる花好きの乗客でいっぱいです。駅に降りるとホームからもうフラワーショウの看板だらけ。これはもう、そぞろ歩くマダムたちの後をついて行けば確実にたどり着くってもんですな。

トリップアドバイザーなどの口コミにも書いてある通り、駅からだいぶ歩きます。しかし、国をあげての大イベントです、入り口までのあちこちで様々な花の飾りなどを見ることができるので、それを忘れるくらい楽しめるでしょう。会場近くに止まるバスもありますので、最寄のホテルなどから一番便利な方法を調べてみてください。




門の奥にチケットを掲示するテントがあります。
そこをくぐると、広大な敷地内でこれでもかと押し寄せてくるような植物たちが出迎えてくれます!そして人も多い!たいへんだ!


日本人ガーデナー、石原和幸さんの作品。
ゴールドメダルを受賞されています。なんと今年で10個目!








屋内と室内の作品展示場、スポンサー企業の展示、花や園芸グッズの販売、もうすごい、盛りだくさんでした。カフェや屋台なども。花好きの方でしたら、間違いなく一日中楽しめるはずです。



----------------------------------------------------------------------


さてコッツウォルズ。

ロンドンから電車に乗って最寄駅に着いたらバスかタクシーに乗り換えればいける....ようですが、母は他の地域へも回ってみたかったようなので、この日だけツアーを頼むことにしました。
今回もベルトラの日本語オプショナルツアーを利用しました。

ロンドン発で、バイブリー、チッピングカムデンなどの村を回る日帰りツアーです。
あちこち見れてよかったことはよかったのですが、一つの村の滞在時間が短かすぎて、ひたすら忙しく、あまりゆっくりできないのは仕方ないかなと。今度来るときはのんびりできる計画を立てたいなと思います。


こういった庭付きの家は、新築でも億近くするそうで、庭を含めて古くて美しければ美しいほど莫大な価値のある財産になり、資産運営にも使われるそうです。つまり、お金持ちが多く住んでいる、ということに。伝統と古いものが好きなイギリスではこういったものもステータスになるのですね。田舎が見捨てられつつある日本とは逆の文化かと。


----------------------------------------------------------------------
今回のお土産



そして忘れてはいけない、イギリスはデザインの面でも優れた国であります。ちょっとした安いお土産ですらセンス良くできているのです。すごいですよ、割と目が厳しい(自称)私がどのミュージアムショップにいっても欲しいって思う商品があった国はここくらいですよ。

行った先で、個人的に特にこれは....!と思ったものは、テート・モダンで売っていたトートバッグ。
持ち手が皮、黒い布地は帆布でしょうか?とても丈夫で、底は長方形になっているので、たくさんの荷物が入ります。内側に財布などが入るファスナー付きのポケットも付いています。

それから、コッツウオルズのデザイナーショップ、サム・ウィルソンで買ったポーチとトートバッグ。
トートバッグ(写真オレンジの持ち手のバッグ)は軽いのにしっかりとした生地で、とても使いやすいです。
上記の写真に入れるのを忘れてしまったのですが、ポーチはB5の書類などがすっぽり入るくらいの中型。内側の生地は防水のしっかりした生地で、中綿(?)も入っていてしっかりしているため、アイパッドなどの機械類を入れるにも良さそうです。いつもバッグインバッグとして使っています。

ちなみにフォーナム&メイソンやハロッズなどの商品は日本の三分の一近くの値段で購入できます。この写真には写っていませんが、母が紅茶をたくさん購入していました。


ロンドンは歴史と近代文化の国でした。思っていた通り!
王族、歴史、音楽、文学、建築、乗物、園芸、映画....どれか一つでもロンドンに関連するものを持つものをしっていれば、何日でも楽しめる、そんなところだと思います。
とても小さな一つのキーワードでも、芋づる式に発見がある。深く親しみやすいところでした。

2018年5月イギリス旅行(上)。ロンドン観光の巻。


(おもちゃデパート、ハムリーズのレゴコーナーにあった女王とコーギー犬の等身大レゴ)


 5月21日から29日までイギリス旅行へ行ってきました。

 毎年恒例の母娘、それぞれ死ぬときに悔いのないように見たいところを見に行く旅行です。去年の中国ウイグル地区周辺、今年2018年は1月末にマレーシアのクアラルンプールへ安旅行へもいっているのですが、前の話すぎて記憶が所々ぶつぎれてしまっているため、そのあたりは思い出しながら、できたら後ほど...

 今回、イギリスへ旅立とうと思ったきっかけは、母がどこからか仕入れてきた"Chelsea Flower Show"のこと。

 花好きで、ベランダ園芸をしたり、花の写真を撮って歩くのが趣味の母は、以前からイギリスの田舎で本場のイングリッシュガーデンを見て見たいと言ってってはいたけど、旅好きで旅友たちともヨーロッパの各国へ遊び歩いている母でも、ドーバー海峡が眼中から消えてしまっていた雰囲気で、今まで旅の候補にも入っていなかった様子。

 考えて見たら、小学校の社会科の産業革命などの項目から、食、音楽、文学、芸術、ファッション、医療、建築、交通、郵便、あらゆる分野でイギリス発祥のものを、我々日本人は参考にして取り入れてきているわけです。そう考えると、死ぬ前に一度確かめに行かねばと思うわけです。

 特に私はイギリスといえば、ナーサリーライムと60,70年代ロック(主にプログレ)、そして図鑑やパンチなどの風刺漫画を小さな頃から親しんできたので、それらに何か出てくる何かを見れたらいいな~という感じで同行することに。



そんなわけで行ってまいりましたよロンドンロンドン愉快なロンドン(古い)


約9日間の観光時間があるので、まずは乗り物のICカード(オイスターカード)の購入と、ネットで事前購入した3日分のロンドンパスの引き換えをしてから観光ですよ。

オイスターカードは観光に必須なので必ず買うべしとして、ロンドンパスはどうするべきかと思ったけど、買って正解でした。我々は疲れ知らずの歩くタイプの観光者なので、かなりお得に利用できました。1日3つ以上のパス利用可の施設を回る予定の方には是非お勧めしたいです。交通の便も良く、隣接した施設も多いのであちこち回れますよ。

Eチケットを購入して、プリントアウトしたものを、ピカデリーそばの小さなテントのようなチケットオフィスの地下へ持っていくと、パスカードと交換してくれます。カードの裏に名前とはじめに利用する日付を書きましょう、その日から有効期限がスタートになります。
イースターやクリスマスなど、シーズンによって割引セールをしている時があるので、その時に買うとまたお得です。

また、上記のサイトからスポーツや観劇チケットなども購入することができます。
それでも行きたい会場のチケットが見つからない場合は、劇場の公式サイトから直接買いましょう~。





さていろいろみてきましたよ~



市内の地理も交通ルートもわかりやすく、名所も隣接しているため、大変観光しやすかったです。そして交通に関してのことなら交通博物館を。こちら大変見応えがありました。ミュージアムショップもセンスのいいものが揃っていたので、お土産にどうぞ。


ドレーク船長のゴールデンハインド号!シェイクスピアのグローブ座のすぐそばにありました。中に入れます!


残念ながら、ビッグベンは工事中でホロがかかって見れませんでしたが、まち歩き中になにかの式典を偶然見ることができたのでヨシと。赤いポピーの花輪や年老いた退役軍人の姿も多く見られたので、戦争関係かもしれません。


東京駅や銀座、皇居周辺がいかにロンドンの街並みを意識して建物を建てたのかがはっきりとわかりました。あそことあそこそっくりよ~みたいな。ロンドンへ行く前に、歴史を勉強する方も多いかと思いますが、関連する日本の文明開化あたりの歴史もかじっているすると、もっとおもしろいと思いますよ。両国の文明の歴史を感じてワクワクしますな!

母が猛烈に行きたがっていたアビー・ロードの横断歩道へも。
本当に高級住宅街の普通の横断歩道です。交通量もそこそこあるのですが、バスの運転手さんも観光客優先で、渡りきるまで快く待っていてくれたりします。
また、案内おじさんみたいな人がいて、ここからこう撮るといいぞみたいなことをおしえてくれます。

またもや母が行きたがっていた、メリー・ポピンズの鳩おばさんがいた階段へ聖地巡礼も。
例の悲しい歌を鼻歌してプチ親孝行など。


政治や建築物だけでなく、作家、芸能、医療、化学、芸術、とにかく様々な分野に関して多くの足跡を見ることができます、歴史上の有名人ゆかりの場所を歩く旅も面白いかもしれません。数え切れないほどの銅像や、ブルー・プラーク(その場所に関する人物を示した丸いプレート)が出迎えてくれるでしょう。




ハリー王子とメーガンさんの結婚式の直後もあってか、街のあちこちで関連グッズが売られていました。日本の皇室もこのくらいフランクだといいのにな〜。

街のあちこちに憩いの場としてちゃんと機能している公園があり、ガーデニングの国らしく、どこも植物がよく手入れされているのですよ。素晴らしい!


パディントン駅のパディントン。駅の一番西側のホームにいました。ショップもあったのでぜひぜひ。




バッキンガム宮殿の近衛兵交代式も見てきましたよ。




こちらの部屋は、ヴィクトリア&アルバート博物館の有名なカフェテリア内の写真です。素晴らしいステンドグラスには料理の名前が書いてありました。昔はメニューとして利用していたのですかね??


食べ物も、ネットで言われているほど不味いものはありませんでした。むしろ食べ物も新鮮で合理的にできている。
なんというかですね、例えばサンドイッチ、これがすごい。サンドイッチはどこぞの国でもどんなにお高いお店でも片側に具が寄ってたり、パンが具の水分で湿っていたりするのですが、スーパーだろうが、カフェだろうが、レストランだろうが、どこで買っても具がパンの隅々まで綺麗に均等に配置されていて、口にれても具がはみ出したりすることなく、パンは具の水分でしなることなく作りたてのような状態を保っている。

おにぎりは日本、ピザはイタリア、サンドイッチはイギリス。ロンドンで食べたいものトップがサンドイッチだったので、この感動、まさしく満足でございます!ありがとう、サンドイッチ伯爵!




アフターヌーンティーも食べてきました。私たちはベルトラで「BB・ベーカリー」という小さなお店を予約しました。どれもとても美味しかったです。この写真の他にスコーンも出てきたのですが、やはりとても量が多くてたべきれなかったので、一部お持ち帰りに。スコーンは翌朝、ホテルそばの公園で朝食としていただきました。

それと、食べ物の後にシモの話は申し訳ないのですが、トイレはどこも清潔で、内装に凝ったところも多数ありました。どこも品よく華やかでしたので、旅の隠れスポットとして、ぜひ入ってきてみてください(笑)。無料のトイレが多かった気がします。

天気に関しては、位置的に日本の東北地方に当たるので、5月末でも少し肌寒さがありましたが、カラッとしていて過ごしやすかったです。日差しが強く暑い日でも、木陰に入るとクーラーの中のようにとっても涼しい、素晴らしい。
そして何と言っても雨。パラパラっと降ったら数分後に止んでいる。という感じです。なるほど、雨が降っても傘をささないとはこのこと。あと、霧の都というのは産業革命時代のスモッグを指すようです、モヤモヤはしていませんでした。


今回の旅で訪れたロンドンの名所は、
ロンドン塔、大英博物館、テートモダン、テートブリテン、ロンドン塔、ゴールデンハインド号、自然史博物館、ジュエル・タワー、ロンドン・ウオール、セント・マーチン、セント・メルリボーン、セント・ソフィア・カテドラル、ロイヤル・ミュース、タワーブリッジ、フォートナム・メイソン、ハロッズ、ウオレスコレクション、ドーントブックス、カートゥーン・ミュージアム、交通博物館、バンケティングハウス、ザ・シャード、グローブ座、ウエストミンスター寺院、ロイヤル・アルバート・ホール、近衛騎兵博物館、肖像画美術館、ニールズ・ヤード、アップルマーケット、トラファルガー広場、アビー・ロード、リージェンツ・パーク、クイーン・メアリーズ・ガーデン、セント・ジャームズ・パーク、カムデン・マーケット、ハイド・パーク、バーリントン・アーケード、テムズ川クルーズ、その他などなど。
改装中や結婚式後などもあって、中に入れないものもありましたが、だいぶみれたかなという感じです。他にもグリニッジ天文台や、ナイチンゲール博物館、郊外だとストーンヘンジなど、行ってみたいところがありましたが、1度目にしては上々かと。


では次はいよいよ、チェルシー・フラワーショーとコッツウォルズのことでも....続く

イギリス旅リンク