先月、ようやくとある県のとあるところへ行きました。そこで展示されていた詩を読んでいると、頭の中でパチンと音がして、体を包んでいた見えない氷の覆いが溶け出し、一筋の温かく強い光が体の中を包むように走りました。涙があふれてきました。みつけました。
いつかあの場所へ行こうかと、十数年前から思っていましたが、なかなか重い腰をあげないかわりには、遠い国やらへはヒラヒラと。しかしこれも人生。
いままでいろんなことをやってきた。自分なりに努力をしたし、嬉しいこともあったし、馬鹿なことをしたり、人に流されてしまうこともあった。恥もたくさんかいた。けれど、多くの人に助けられた。恵まれているのに。なのに、ずっとずっとひとりで迷子になっていると思い込んでいた。自分で自分をダメにしていた。おかしいね。
小さい頃に読んだあのライオンの絵本が導いてくれていたのに、なぜ今まで気づかなかったのだろうか。
ずっと奥にしまい込んでいた本当の憧れを見つけ出したおかげか、こんどこそ長い迷いから抜け出せてきた気がする。
辛い時間は続くかもしれないけれど、
とにかく、長く生きて、がんばる。
やなせたかし先生、ありがとう。